思い浮かんだのは「単語」と「文法」ですか?

このページを見てくださっている、おそらく30代以降でお子さんをお持ちの親御さんでご自身、テストや受験のために単語と文法を必死に暗記してきたのではないでしょうか。私自身はそうでした。よくよく考えると当然ですが、「英語を読んで理解するために必要なスキル」は単語と文法だけではありません。

サイエンス・オブ・リーディングにおいては、英語を読んで理解する力、すなわち「読解力」は「言語理解 × デコーディング」という数式で表現されています。このシンプルな2つの要素は、「Scarborough’s Reading Rope(スカーボローの読解の縄)」の理論により、さらに細かなスキルから成り立っていると説明されています。

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Reading Ropeは、ロープを形作る各スキルが組紐のように脳の中で相互に絡み合って読解力として現れるという考え方です。各スキルについて簡単に見ていきましょう。

言語理解(Linguistic Comprehension)を構成する要素

背景知識 (Background Knowledge)

事実や概念、一般的な知識です。例えば、「蝶」の話を読む際に、幼虫からサナギになる過程を知っているかどうかが理解を助けます。

語彙力 (Vocabulary)

いわゆる単語力です。知っている単語の数や意味の正確さと深さ、さらには言葉同士のつながりも含みます。聞いて理解できる言葉と、話せる言葉の両方を含みます。

言語構造 (Language Structures)

いわゆる文法知識です。構文(Syntax)や意味論(Semantics)など、文法のルールや文章の組み立て方に対する理解力を意味します。

言語的推論 (Verbal Reasoning)

推論や比喩、例え話の理解など、行間を読む力です。文字通りではない意味を汲み取る力を含みます。

リテラシー知識 (Literacy Knowledge)

印刷物の概念(本は左から右へ読むなど)や、ジャンル(物語、説明文など)の違いに関する知識です。

単語認識(Word Recognition)

音韻認識 (Phonological Awareness)

話し言葉が「音」で構成されていることを理解し、音素、音節といった音の要素や構造、パターンに対する広範な理解を含みます。

デコーディング (Decoding)

アルファベットの文字と音の関係(いわゆるフォニックス)を理解し、英単語を音に変換する能力です。単語は脳に「言葉の音」として記憶されており、文字を見て音に変換(デコーディング)することによって初めて単語として認識されると言われています。デコーディングについては別途紹介したいと思います。

サイトレコグニション (Sight Recognition)

英単語を見た瞬間にパッと認識するスキルです。英単語を見た瞬間にパッと認識するスキルです。学習初期はデコーディングに時間がかかりますが、練習を積むことでパッと見て認識できる単語が脳に蓄積されていきます。これは単なる丸暗記とは違い、文字情報が「音・言葉」として定着している状態です。

英語の読解力にはデコーディングスキルも超重要

読解力を構成するスキルが見えてきました。ここで再度、最初のシンプルな数式に戻ります。 言語理解と単語認識は「掛け算」の形であるため、どちらか一方でも欠けてしまうと、「読んで理解する」ことはできません。人は言葉を音のパターンとして理解・記憶しており、単語を単なる視覚図形として記憶しているわけではないと言われています。ちなみに今、この文章を読んでいる時、あなたの頭の中でも無意識に声が鳴っていませんか?

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これは、英会話が得意でペラペラ話せる子供であっても、文字を見た時に自分の知っている「音」に変換できなければ、内容を理解できないことを意味します。 一方で、どれだけ文字を音にできても、その意味を知らなければ「読んで理解した」ことにはなりません。日本語で言えば、ひらがなで「ごんほに」と書かれていれば読めはしますが、意味は分かりませんよね(ちなみにこれは「にほんご」を逆から書いたものです)。

ゆえに、英語を読んで理解するためには、文法や単語を含む「言語理解」だけでなく、文字を音にする「デコーディング」というスキルが非常に重要になってきます。

カナダ式脳科学フォニックス認定講師によるレッスンでは、英単語を正しい英語の「音」にする「デコーディング」のスキルを、体系的かつ明確に指導できる点に強みがあります。

また、当サイトでは、親御さんご自身がこの指導方法を学び、家庭で活用いただける「おうち英語動画講座」をご紹介しています。