デコーディングとは?
デコーディングは英単語を音に変換するスキル
デコーディングとは英語を読むときに、英単語の文字を英語の「音」に変換するスキルのことです。その反対として、聴いた「音」からスペルを導き出すスキルは「エンコーディング」といいます。一般的に、デコーディングができなければエンコーディングもできないと言われています。文字を音に変換できなければ、音から文字を起こすことができないというわけです。
さて、デコーディングは具体的には、以下のプロセスが脳の中で行われます。
- 目で単語を見る
- 文字に対応する音素(最小の音の単位)を特定する
- 音素をつなぎ合わせて、単語として声に出す
「それなら、フォニックス(文字と音のルール)を知っていれば読めるのでは?」と思われるかもしれません。しかし、実はフォニックスの知識だけでは十分ではありません。
デコーディングにはもう一つ別のルールとして、「シラブル(音節)」を理解する必要があります。シラブルとは、複数の文字が連なった時の「音のかたまり」のことです。シラブルのルールが分かると、「なぜこの単語はこう発音するのか」を仕組みとして理解できるようになります。※シラブルについては別途詳しく解説します。
デコーディングは教わらないと習得が難しいスキル
以前の記事の記事で、読解力は「言語理解 × デコーディング」という数式で表され、デコーディングのスキルが欠けると英語を読んで理解することができない、とお伝えしました。

実は、英語ネイティブの子どもたちにおける約6割は、英語の読み書きスキルの習得には体系的に指導が必要だと言われています。これは、読み書きの研究者であるナンシー・ヤング博士が発表したモデル「The Ladder of Reading and Writing(読み書きの梯子)」で示されていて、下2つの層を合わせると全体の約6割となります。
| 自然に習得できる層(約5〜10%) | 読み書きを「努力なし」に獲得できる層。特別な指導がなくても自然に読めるようになります。 |
| 大まかな指導で習得できる層(約35%) | 標準的な指導があれば、比較的容易に習得できる層です。 |
| 体系的な指導が不可欠な層(約40〜45%) | 体系的かつ明示的で、構造化された指導がないと習得に困難を感じる層です。 |
| 専門的な介入が必要な層(約10〜15%) | ディスレクシア(学習障害)などの傾向があり、さらに集中的な支援を必要とする層です。 |
これをみると、私たち日本人が第二言語として英語を学ぶ際には、英語の読みにつまずく子の割合は6割以上だろうことは、容易に想像がつきます。つまり、「読んでいればそのうち読めるようになる」という人はほんのわずかで、日本人のほとんどの人には、英語のデコーディングは体系的に教わらないと習得することが困難なスキルであるといえます。
英語が読めなくてつまずいているお子さんは、努力が足りないのではなく、どう読むのかを教える指導(アプローチ)の問題だと考えています。カタカナ英語を丸暗記する勉強は止めて、デコーディングの指導を受けてみませんか。
カナダ式脳科学フォニックス認定講師によるレッスンでは、英単語を正しい「音」にする「デコーディング」のスキルを、体系的かつ明確に指導できる点に強みがあります。
また当サイトでは、親御さんご自身がこの指導方法を学び、家庭で活用いただける「おうち英語動画講座」をご紹介しています。
